2019年6月7日(金)にメルパルク広島にて講演会・技術発表会を開催しました。
講演会は、「土砂災害関連特別警戒区域における構造設計等について」です。
土砂災害に関する構造設計での考え方や対応の仕方の説明がありました。
また、都市計画区域外で確認申請が必要なかった建物でも、場所によっては必要になってきます。
土砂災害関連については、事前の確認も合わせて、注意が必要になると思います。
技術発表会①は、「IPH工法の有効性」です。
ボロボロで劣化しているコンクリートの補修する工法ですが、劣化前の部材耐力よりも耐力が向上するそうです。止水効果もあるそうです。
事例として、広島県尾道市でかなり状態の悪い建物をリノベーションしたケースは、新建築にも掲載されました。
技術発表会②は、「トップ・プレートジョイント工法」です。
通常、鋼管杭と鉄骨柱の間には基礎フーチングがあります。
このトップ・プレートジョイント工法は、鋼管杭G-ECSの上にプレートを設け、そのプレートと柱のベースプレートを緊結し、基礎フーチング等を省略する工法で、地盤状況・建物プランによっては、コスト削減効果が顕著に思えます。
技術発表会③は、「超高力ボルトSHTBおよび溶融亜鉛めっき超高力ボルト12G-SHTB」
現在、高力ボルト不足が深刻化しています。高力ボルト納品が遅くなり工期が伸びることで、建築計画が中止になるケースもあるそうです。
技術発表会では高力ボルト不足についての話がありました。
それとは別に、超高力ボルトの紹介がありました。従来のF8T・F10T・S10Tに比べて、継手をコンパクトに出来るため、設備貫通位置や継手位置等の調整がしやすくなっていると思います。
超高力ボルトの継手ディテールもあるそうです。